セミナー実習風景
中心位への誘導実習
患者は丹羽講師です。講師の手は術者に添えて、力の加える方向を教えています。
実習風景はヒポクラテス変法を行っているものです。この誘導法は、クローズトロックを発症した患者さんのロック解除にも応用できます。

ブラキシズムの治療のための咬合調整実習
咬合面上に光重合レジンを添加する代わりに、模型上に即重レジンを添加して、リンガラズドオクルージョンとグループファンクションの咬合様式に調整します。
ブラキシズムのほとんどは、咬合不良から発症します。したがって咬合治療をすると、この疾患は治癒することがわかってきました。


スプリントの模型上での咬合調整実習
事前に作製した受講生自身の下顎スプリントを、咬合器で咬合調整を行います。
この咬合様式も、リンガラズドオクルージョンとグループファンクションに調整します。

口腔内でスプリントの最終咬合調整の実習
咬合器上で調整の完了したスプリントを、受講生相互の口腔内で咬合調整します。
最後に丹羽講師が最終調整をします。そして、咬合圧の均一性を図る上において、タッピング時の咬合音の変化についてお教えします。
最後に、調整の完了したスプリントを装着して食事をしてみます。


全部床義歯の咬合調整実習
30度の人口歯を用い、1歯対2歯排列に従って完成された全部床義歯について、咬合調整を実習します。
全顎8点の各咬合接触点を付与し、各咬合接触圧を厳密に同一になるように咬合調整します。
咬合紙の種類と使用法についても教授します。

咬合調整の完了した全部床義歯
咬合器上で咬合調整の完了した全部床義歯の下顎咬合面です。
リンガラズドオクルージョンとグループファンクションの咬合様式に調整されています。
各接触点は、厳密に同一の咬合圧(咬合接触の違いは10ミクロン以下)になるように調整されています。
このような咬合様式と咬合接触圧を全部床義歯に付与すると、咀嚼時に義歯は真に安定します。
