部分床義歯の設計と咬合 −インプラントより義歯で治す31提言−
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主要目次
1 部分床義歯に求められる要件
2 義歯の装着に伴い発生する現象
3 義歯設計の基本的原則と対策

 原則1 義歯の動揺を少なくする
 原則2 残存歯や支台歯の圧下を防止する
 原則3 咀嚼側と非咀嚼側を分ける

4 義歯作製への31の提言
 難易度
 1 下顎左側67欠損の義歯は,使用するのが
   むずかしい
 2 上顎左側4-7欠損の義歯は,咬合の長期安定が
   むずかしい
 3 下顎両側4-7欠損の義歯は,難症例になること
   がある
 支持様式
 4 両側臼歯欠損の義歯は,床タイプで安定を
   はかる
 5 歯根膜支持となる義歯は,ブリッジで補綴
   できる
 6 中間欠損は,可能なかぎりブリッジで補綴する
 7 部分床義歯の支持は,粘膜支持か歯根膜支持に
   分ける
 8 コーヌスクラウンやアタッチメントの義歯は
   成り立たない
 咬合様式
 9 咬合様式は,リンガライズドオクルージョンと
   グループファンクションにする
 咬合平面と咬合安定
 10 咬合平面は,両顎両側5-7または4-6で成立する
 11 咬合は,全臼歯が同じ咬合圧を受けて安定する
 12 遊離端義歯の咬合は,支台歯と隣接する人工歯
   の1歯で成り立つ
 13 両側大臼歯欠損の義歯は,咬合高径の低下
   をきたす
 支台装置
 14 レストの働きは,支持作用とともに咀嚼運動
   に関与する
 15 クラスプの維持は,鉤腕の弾力を利用する
   ものではない
 16 理想的なクラスプは,ホープクラスプ
   hoop claspである
 17 クラスプの設置は,3点固定で設計する
 大連結子
 18 下顎の大連結子には,屈曲リンガルバーは
   用いないほうがよい
 19 上顎の大連結子には,屈曲パラタルバーは
   用いないほうがよい
 20 咬合高径の回復は,咀嚼と会話のしやすさの
   確認からはじめる
 義歯床
 21 オーバーレイ義歯は,吸着が悪く,破折の
   原因となりやすい
 22 義歯の床縁は,コルベン状にする必要はない
 23 義歯床の粘膜面は,すべてリベースできる
   ようにレジン面とする
 24 クラスプと義歯床との間の空隙は,不潔域
   である
 25 クラスプレスの軟床義歯は,臼歯部に用いては
   ならない
 残存歯
 26 孤立歯は,全部床タイプとして保護する
 27 下顎右側765欠損を放置すると,舌痛の原因と
   なることがある
 維持管理
 28 部分床義歯は,生涯にわたって維持管理が
   必要である
 29 義歯を装着したまま就寝してもよい
 30 リベースの判定は,義歯後端の動きと
   クラスプの浮き具合で行う
 31 部分床義歯のリベースは,咬合させて
   行ってはならない
5 義歯とブリッジの製作過程と治療上の要点